心に響く感動!早見和真著『アルプス席の母』を徹底レビュー!

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こんにちはトコです。今日も素敵な一冊をご紹介します!今回ご紹介するのは、早見和真さんの最新作『アルプス席の母』。2025年本屋大賞で第2位に輝いた作品です。『ひゃくはち』で高校野球の世界を描いた早見さんが、今度は球児を支える母親の視点から描いた感動の物語。これはもう、期待しかないですよね!

目次

Audible版『アルプス席の母』

著者: 早見 和真

ナレーター: 河井 春香

カテゴリー: 文学・フィクション

再生時間: 11 時間 49 分

配信日: 2024/8/30

物語は神奈川県で看護師として働く秋山菜々子と、その一人息子である航太郎から始まります。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には、早くから多くの高校から声がかかっていました。しかし、航太郎が選んだのは、甲子園常連校ではなく、大阪にある新興校 希望学園でした。息子の固い決意を知った菜々子は、迷うことなく大阪へ拠点を移すことを決意します。不慣れな土地での生活、厳しい父母会の掟、そして次第に痩せていく息子。二人の夢の行方は果たして…!? 


母の視点から描かれる親子の愛情と葛藤

『アルプス席の母』の魅力は、何と言っても母親である秋山菜々子の視点から語られる母の愛情と葛藤です。シングルマザーとして一人で息子を育ててきた菜々子の、息子への深い愛情と、その成長を見守る中での喜びや不安が、読者の胸に突き刺さります。看護師として働く自立した強さと、息子の些細な変化にも心を痛める繊細さが、読者の共感を呼びます。神奈川から大阪への移住、寮生活を送る息子への心配、そして親としての一抹の寂しさなど、母親の視点から描かれる感情は、子を持つ親なら誰もが共感するでしょう。

トコ

成長していく息子に戸惑いながらも、その背中をそっと見守る母親の姿に、共感と感動が止まりませんでした!

夢を追いかける高校球児

物語は、高校野球の夢と情熱を描く一方で、その厳しい現実も容赦なく映し出します。甲子園という夢に向かって、ひたむきに練習に励む球児たちの姿は、読者の心を熱くします。また、チームメイトとの友情や絆も、物語の重要な要素として描かれています。しかし、甲子園出場という大きな目標を追いかける中で、選手たちが経験する喜びや興奮だけでなく、怪我やスランプ、そして試合での敗北といった挫折や苦悩もリアルに描かれています。航太郎自身も、ピッチャーとしての才能に恵まれながらも、肘の故障を経験するなど、様々な困難に立ち向かいます。

トコ

まるで映画のワンシーンを見ているかのような、臨場感にあふれるナレーションで試合のシーンはこちらまでドキドキしてしまいます!

時代錯誤な慣習に縛られた父母会の存在

そして、高校野球を支える父母会の存在も、この物語の重要な要素です。そこには、子供たちの夢を支えようとする親たちの熱意がある一方で、様々な人間関係やルール、そして時には理不尽な慣習も存在します。菜々子は、新参者として、またシングルマザーとして、この独特なコミュニティの中で様々な困難に直面します。支え合う温かい関係がある一方で、時には保護者間の嫉妬や、理不尽な慣習に苦しむ様子も描かれています。

また、高校野球の世界は、単なる学生スポーツとしてだけでなく、学校や地域の名誉、そして監督のキャリアなど、様々な大人の思惑が絡み合っている側面も持ち合わせています。物語の中では、監督への過度な忖度や、父母会からの金銭的な援助といった、高校野球の裏側も描かれており、そのリアルな描写に考えさせられます。希望学園の監督である佐伯豪介のキャラクターも、航太郎をスカウトする際には熱心な姿勢を見せる一方で、入部後には冷たい態度を取るなど、単純な善悪では語れない複雑さを持っています。

トコ

大阪のおばちゃんの温かさも、恐ろしさも『半歩近い』という菜々子の表現にしっくりきました。

まとめ

早見和真さんの『アルプス席の母』は、高校野球という舞台を通して、親子の深い愛情、夢を追いかけることの尊さ、そして困難に立ち向かう勇気を描いた、感動的な一冊です。母親である菜々子の視点から描かれる物語は、読者の心に温かい光を灯し、忘れかけていた大切な感情を呼び覚ましてくれるでしょう。

高校野球が好きで、舞台裏にも興味がある方、子を持つ親として、子供の成長に共感したい方、夢を追いかける人を応援したい気持ちがある方、そして感動的な人間ドラマに触れたい方に、心からおすすめしたい一冊です。

ぜひこの機会に『アルプス席の母』をAudibleで聴いて、あなた自身の心でその感動を確かめてみてください。

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この記事を書いた人

地方で小1(7歳)、年少(4歳)姉妹の子育て中。
仕事と子育てに追われていつの間にか本が読めなくなってしまったワーママが、Audibleや新しい本との付き合い方を発信しています。

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